衛生管理

滅菌への取り組み

ヨーロッパ基準を満たす洗浄機と滅菌器

滅菌への取り組み

大川歯科医院は、開院当初から衛生管理には力を入れてきており、約10年前からは衛生基準が厳しいヨーロッパ基準の衛生管理を取り入れています。
治療で使用する器具や材料は、すべてを高圧洗浄機、クラスB滅菌器、ガス滅菌器、紫外線滅菌器、専用オイルによる滅菌器などを使って滅菌しています。こうした高度な滅菌には手間もかかりますし、高温で滅菌をすると部品が劣化しやすいため交換を早く行う必要があってコストもかかります。こうしたことから、日本では厳しい衛生管理を行っている歯科医院は多くありません。
当院では、感染予防こそが医療の原点と考えて治療に使用するすべての治療器具の徹底した衛生管理を行っています。患者様が安心して治療を受けていただけるよう、消毒・滅菌、そして密封作業は患者様から見える場所で行い、徹底的に消毒・滅菌して密封した器具を患者様ごとに使用するなど、衛生管理の見える化を行っています。

滅菌器には3つのクラスがあります

現在多くの歯科医院で使用されているのは、クラスNと呼ばれている物であり、ほとんどの器具はこのクラスNで滅菌することが可能ですが、それでは不可能な物も存在します。大川歯科医院では、すべてを徹底的に滅菌することを重視し、器具ごとに必要なレベルに合わせた高度な滅菌処理を行っています。

Class

滅菌できる対象器具

Classごとの滅菌方法と状態

ClassB

真空状態をつくるプレポストバキューム方式の滅菌を、滅菌前や乾燥時などに数回行います。一般的には滅菌が不可能な種類・形状の対象物を滅菌できます。

真空状態をつくるプレポストバキューム方式の滅菌を、滅菌前や乾燥時などに数回行います。一般的には滅菌が不可能な種類・形状の対象物を滅菌できます。

ClassS

滅菌できるのは、非包装の中腔物やパッキングされた固形物であり、メーカーが特定した対象物のみに行えます。

プレポストバキューム方式による滅菌を行います。滅菌前の真空工程は1回であり、対象物が限られている点がClassBと異なります。

ClassN

対象物は、パッキングしていない固形物のみです。また、滅菌後には、直ちに使用する必要があり、保管はできません。

重力置換式を使って蒸気によって滅菌しますが、対象物の形状などによっては空気が残り、滅菌できない部分が残る場合があります。日本では一般的に使われているClassですが、滅菌可能な対象はかなり限定されます。

(ヨーロッパ規格 EN13060に基づくクラス分類)

抗菌・消毒・滅菌・殺菌の違い

抗菌

抗菌は、菌の増殖を抑え、菌が住みにくい環境をつくることです。直接的に細菌を殺したり、取り除いたりするものではありません。なお、経済産業省の定義では、「抗菌」にウイルスは対象として入っていません。

ハンカチや靴下、オモチャ、ぬいぐるみ、カバン、スリッパ、便座、パソコン用品、まな板など、抗菌加工されている製品は数多く存在します。こうした抗菌製品は、菌が繁殖しにくいという特徴があります。

消毒

物体や生体に付着、または含有された病原性微生物を、死滅あるいは除去し、害のない程度まで減らすか感染力を失わせるなどによって毒性を無力化させることが「消毒」です。消毒と殺菌は、医薬品・医薬部外品だけに使える言葉です。

消毒の手段として殺菌を行うことがありますが、病原性を失わせる方法には殺菌以外にもあります。そのため、滅菌や殺菌とは違うという意味で、「消毒」を使うことがあります。

殺菌

細菌を殺すという意味ですが、「殺菌」と表現した場合、どの菌をどの程度死滅させたかは問われません。極端に言えば無害な菌を一部だけ死滅させても殺菌と表現できます。こうしたことから、殺菌という言葉が使われている場合、消毒としての有効性は保証されないことがあります。

滅菌

「滅」は「全滅」を意味していますので、滅菌では細菌やウイルスをすべて死滅させて除去するという最も厳しい対応がされている場合に使うことができます。

日本薬局方(医薬品の規格基準書)では、「滅菌」を微生物の生存する確率が 100万分の1以下になることと定義しています。

滅菌は器具に対して使われる言葉であり、人体に関しては使われません。

治療器具の治療後サイクル

Step 01手洗浄

Step 02洗浄(超音波洗浄)

ミーレ(高圧洗浄機)

Step 03すすぎ

Step 04乾燥(パッキング)

乾燥(パッキング)

Step 05滅菌(オートクレープ)

滅菌(オートクレープ)

Step 06保管

滅菌には、紫外線滅菌器、タービン・コントラ用オイル滅菌器なども使われています。

洗浄機・滅菌器の紹介

ミーレ(高圧洗浄機)

洗浄(超音波洗浄)

治療で使用した器具の洗浄・すすぎ・消毒・乾燥を自動的に行う熱水消毒器です。手洗いでは洗浄の難しい内部など細部のすみずみまで洗浄することが可能です。落ちにくい血液・タンパク質なども55度の温水で洗浄し、93度の熱水ですすいで除菌します。

オートクレーブ(クラスB滅菌器)

オートクレーブ(クラスB滅菌器)

ミーレで高圧洗浄後、オートクレープで滅菌します。歯科治療の器具には微細な穴や細いパイプなどがありますが、機械内を陰圧にして高圧の蒸気を封入することですみずみまでを滅菌することができます。使用頻度が高いため、2台導入してすべての患者様ごとに消毒・滅菌した器具を使えるようにしています。

ホルホープ(ガス滅菌器)

ホルホープ(ガス滅菌器)

高温で滅菌することができないプラスチックやナイロン類などを滅菌できる機器です。25度~30度のガスによって常温、常圧で器具機材にダメージを与えずに滅菌可能です。微細な傷も付かないため菌が付着して残ってしまうといった心配もありません。

ハイストロン N-900-M(紫外線滅菌器)

ハイストロン N-900-M(紫外線滅菌器)

太陽陽光の約100倍の強力な紫外線を安定的に照射してハンドピースやドリルといった歯科器具を短時間に滅菌できます。

フレッシュケア

フレッシュケア

タービンとコントラを高温のオイルで洗浄、殺菌します。複雑な形状のすみずみまで高温オイルが行き渡り、内部までしっかりきれいにします。

フレッシュクレーブ

フレッシュクレーゼ

タービンとコントラ専用のオートクレーブです。フレッシュケアで洗浄、殺菌後にフレッシュクレーブで滅菌します。

042-565-2588 9:00-19:00

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